【内科医が解説】冬のお風呂で突然死?ヒートショックの怖さと対策方法


冬場のお風呂で突然死?「ヒートショック」の怖さを内科医の方にお聞きして、記事にまとめました。

ヒートショックを防ぐにはどうすればよいでしょうか?起きてしまう原因や対策、予防のポイントや、起こりやすい状況などの気になる情報満載。

内科医の方だからこそのここでしか学べない本物の情報をお伝えしていきます。


1.交通事故での死亡より多い?風呂場での溺死の実態とは


冬になると1日の終わりの時間をお風呂でゆっくりと過ごすのが楽しみだという人も多いかとおもいます。

寒い冬にあったかいお風呂に浸かるのはとっても気持ちの良いものです。

しかし冬場のお風呂は気をつけないと命の危険が潜んでいます。

毎年冬に増加するのがお風呂場での突然死です。

我が国での高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は非常に高い人数で推移しています。

令和元年では家や居住施設における風呂場での溺死による死亡者数は4900人となっていますが、これは同年の交通事故での死亡者である2508人と比較しても圧倒的に多い数となっています。

風呂場での溺死者の数は特に冬に多くなっています。(厚生労働省「人口動態調査」)

また高齢であれば高齢であるほど風呂場での溺死が多くなってきます。

ただお風呂に入るだけで毎年交通事故よりも人が死んでいるという衝撃的な事実が存在するのです。

まさに冬場のお風呂は命がけと言える状況です。

2.冬場のお風呂が命がけな理由「ヒートショック」


なぜ風呂場での溺死が多いのでしょうか。そして特に冬に多くなる原因はなんなのでしょうか。

それは「ヒートショック」という現象が関係しています。

まずはこのヒートショックについて解説していきます。

ヒートショックとは一言で言うと、「急激な温度差に晒されることによる急激な血圧の低下」です。

ヒトの血圧は周囲の温度に大きく影響を受けます。

暖かい室内で部屋にいるときは血圧は安定しているのですが、寒い脱衣所で服を脱ぐことで冷気にさらされると血管が収縮することによって血圧が上昇します。

そして裸の状態でさらに寒いお風呂場に入ることでさらに血管収縮が起こり血圧の上昇はピークになります。

そんな状態で寒いからといってザブンと熱いお風呂に飛び込むと寒くて収縮していた血管が一気に広がってしまいます。

結果、全身の血管が一気に広がるため血圧がガクッと下がります。

そのため脳の血流が一時的に低下して意識を失う失神などを引き起こします。

湯船の中で失神すると言うのはすなわちヒートショックによる溺死のリスクが非常に高いということになります。

3.ヒートショックが起こりやすい状況とは?


ヒートショックに関しては面白い報告があります。

2011年に発表された論文で、冬期における高齢者の入浴習慣について札幌、秋田、大阪、福岡の4つの地域での特徴を比較し、また入浴中の死亡事故率についても比較しています。

先ほどの説明からするとヒートショックの発生率が一番多いのは札幌ではないかと思う人が多いかと思います。

しかし実はこれらの地域の中で風呂場での溺死での死亡が最も少ないのが札幌なのです。

なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

札幌の冬は非常に寒く、外の温度と同じ温度の部屋があると命に関わります。

そのため断熱のしっかりとした家が多いという特徴があります。

つまり家の外とお風呂場の温度が同じということがあまりなく、お風呂場であっても居住スペース大きな温度差がないのです。

ほかにも入浴中の事故の数が少ない地域で入浴習慣としては浴室への滞在時間や湯船につかる時間が短いということ。

また、ヒートショックが起きづらい状況として浴室が寒くないという特徴があることがわかっているのです。(高橋 祐治 他.冬季における高年者の入浴習慣と入浴事故死亡率の地域差に関連する要因 .人間と生活環境.2011.18(2).p99-106)

4.ヒートショックに気をつけるべき人は?


ヒートショックを引き起こしやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか?

まずあげられるのは高齢者(65歳以上)です。

また高血圧や糖尿病など動脈硬化のリスクがある人、肥満や睡眠時無呼吸症候群のある人、不整脈などの心疾患を持っている方もヒートショックの危険があります。

その上で熱いお風呂が好きな方や飲酒後にお風呂に入る方、30分以上の長時間湯船に浸かると言った習慣のある人はヒートショックの危険があります。

このような基礎疾患や習慣を持つ人が家族にいる場合は入浴中に時々様子を見てあげることが大切です。

もちろん、基礎疾患の治療や生活習慣の改善もヒートショック対策に置いては重要になります。

5.ヒートショックの予防、対策のポイント


ヒートショックを防ぐにはまず入浴習慣、特に冬場の入浴について改善をすることが重要です。

対策としてはお風呂場の温度を上げる工夫を行いましょう。

暖房器具を用いて風呂場を温めることが重要で、古い家屋で隙間風が多い場合には断熱性を上げることが必要でので窓断熱なども検討しましょう。

また、お風呂の温度は低めに設定しましょう。

入浴温度が42度を超えると心臓に負担がかかるので、お風呂の温度は40℃以下に設定することが望ましいと言われています。

6.居住スペースと風呂場の温度の差をなくすには


冬の風呂場の温度を高く保つ対策としては暖房器具を使用するのが一般的です。

まずはヒータなどを用いて風呂場を温めるという対策が取れます。

しかし、古い家屋や窓からの隙間風が多い家もあり、その場合はヒーターなどを用いても浴室の温度が上がらない場合があります。

そのような場合に十分に浴室を温めるような暖房設備を後付けするのは大きなコストがかかります。

そこの対策として検討したいのが窓断熱です。

実は窓断熱は今ある窓に窓断熱用の二重窓を取り付けるだけでできるのです。

大掛かりな工事は必要なく施工時間はおよそ60分程度です。

窓断熱用の窓に使われている窓のガラスは3重構造になっており、空気の層が間にあることで高い断熱性能を発揮します。

昔の単板ガラスの窓と比べると断熱性能が7倍もアップするといわれています。

窓断熱は国や地方自治体からの補助を利用することもできます。

国の補助金制度である「高性能健在による住宅の断熱リフォーム支援事業」という制度や東京都の「家庭における熱の有効利用促進事業」といったものがあります。

施工料の1/3を負担してくれる嬉しい制度もありますので、ヒートショックを防ぎたいけど風呂場が隙間風で寒いという方はぜひ知識がしっかりとある施工業者に相談することをお勧めします。

7.窓断熱業者を選ぶときに重要なこと


窓断熱を行う時に重要なのが、しっかりとクオリティーの高い施工ができる業者を選ぶことです。

また国や自治体が行なっている支援事業について十分な知識があることも非常に重要です。

中沢硝子建窓は東京都内の内窓取り扱い数4年連続1位という実績がある窓断熱のプロ中のプロです。

またTOTOリモデルコンテスト東京エリア取り扱い数第1位を5年連続達成しています。

非常に多く施工実績があり、ノウハウを蓄積しているので長年の隙間風の悩みや立て付けの悩みなどに柔軟に体操することができます。

他の業者では対応できないと断られた施工についても相談次第で実現できる可能性があります。

窓断熱はヒートショックの予防を含め、生活の快適性を大きく上げることのできる施工です。

長年の悩みを解決できる可能性がありますのでぜひご相談ください。

8.まとめ


今回は冬の風呂場で起こる突然死の原因となるヒートショックについて解説しました。

交通事故より多い死者数を毎年出している浴槽での溺死事故、その原因となるヒートショックを防ぐためには風呂場を暖かく保つことが重要です。

古い家やたてつけの悪い家に住んでいる方にとって、しっかりとヒートショックを防ぎやすい状況に対策するのは容易ではありません。

現実的な手段として窓断熱によるヒートショック対策が非常に有効です。

施工数が多く実績のある施工業者で相談することをお勧めします。

補助金も出てお得に実施できる窓断熱で快適な生活を手に入れましょう。

記事を書いた人  代表取締役 中沢 仁郎

マドリモの発案者として、施工実績数にはこだわりを持っており、YKKAPのマドリモ取扱数6年連続で全国1位をいただいております。

また、補助金に関することは専門の事務体制を設け、工事費負担を少しでも軽くするための体制も整えています。

ご自宅の窓リフォームをお考えでしたら、窓ガラス専門店である中沢硝子建窓へお問い合わせ下さい。
 

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